今回は、雪が降る前に室蘭営業所スタッフが撮影の
洞爺湖近く、噴火湾沿いの縄文遺跡のひとつである高砂貝塚をご紹介します。
高砂貝塚は、南に徒歩で約10分の場所にある入江貝塚とともに
世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産17のひとつになった貝塚を伴う集落で、
噴火湾を眺望する標高10mほどの台地上に位置しています。
高砂貝塚は縄文の後半から擦文・近世アイヌ時代にかけての遺跡で
一帯は高砂貝塚公園として見学することができます。
高砂貝塚には、貝塚と墓域があります。
縄文後期の初めにつくられた貝塚と縄文晩期の墓域とが、ほぼ同じ位置で発見されていることから
貝塚に墓を築くということが、伝統的に引き継がれていたことを示しています。
復元ですが白い貝殻が美しいですね。
貝塚からは、タマキビ、ホタテ、アサリなどの貝類や、
ニシン、カレイ、マグロなどの魚骨、
エゾシカ、イルカなどの哺乳類の骨が出土しました。
特にアサリやカレイが多いそうです。
高砂貝塚から徒歩約5分の場所にはガイダンス施設の「入江高砂貝塚館」が整備されています。
貝塚館は、冬期間は閉館していますが、高砂貝塚のお墓から見つかった副葬品をはじめ、
土器・石器もたくさん展示されているようです。
暖かくなったら、ドライブに出かけて、歴史を感じてみるのもいいですね。